高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

朽ちる夏

ひさしぶりに実家に帰ると、玄関の鍵があたらしくなっていて、驚く。別に驚くようなことじゃないけど。立て付けが悪くて、ベストな位置を探りながら全体重をかけなくても良くなっている。普通にドアが開く。便利。いや、便利とはちょっと違うか。体重かけな…

ただしいを選ばず

みたくないものは、見なくてもいいです。と、言われても。わざわざ見にいってしまうのは何故なんだろう。今日もお前が生きているということを知りたいのか。死んだということを確認したくてうずうずしているのか。たぶん、わたしは後者だった。死体を確認し…

b r ok e n

お風呂はいって、出たら。2時をまわっていた。 時間配分が下手くそだから、いつも待ち合わせにははやく着きすぎてしまうし。眠るのも下手くそだから、もうよるが終わって朝になっている。午前5時9分。蝉が鳴き出した。ぜんぜん眠くないし、どうしよう。途方…

溶けるがな

地元に帰ったともだちに変わって、大学まで課題を提出しにいく。それだけのことだけど、なにか無いと外に出たくない側の人間になってしまったので 課題提出のついでになにをしようか、いまから考えている。 スーパーには行く。ぜったい。薬局も。でも、それ…

しろくてふわふわしたもの。それは

大学1年のころ、サークルの打ち上げでつくった鍋に浮かんでいるのをはじめて食べて。 いたく感動したのを覚えている。はんぺん。食べたことありますか、はんぺんを。 実家はおでんやるときも鍋やるときも練り物を入れなかったから、なんだか未知との遭遇みた…

ともだち、他人

寝起きで、そのままドラマ観てたら 主人公の女のひとがともだちにみえて ラインを送ろうとした。でも、もうブロックも削除もしていて、名前が無くて。ああ、そうだった。わたし、このひとのことをゆるさないって決めたんだ。ていうかもう他人よりも遠いとこ…

茄子の揚げ浸し

揚げてないんですけどね。 『揚げない茄子の揚げ浸し』、なるものをみつけてつくってみたけれど。途中から「これは『焼き浸し』なのではないか」と考え込んでしまって、気が付いたらすこし焦げていた、みたいな。生活はやっぱりムズい。油でてらてらと光る茄…

ラブレター💌

夜中に、mowのいちご味を食べながらこのブログを読んでいたら、思いのほか良かったので。ここに在るすべてのブログたちのことは 夜中にアイスを食べながら見ることをおすすめします。アイスおいしいよ̤̮ ♡ さいきんはずっと夜中に泣いていたので、こんなよる…

泣いてしまう

薄いオレンジ。あるいは、ピンクいろ。 睫毛の長い外国の男の子が、音楽にのってはただ、たらたらと踊っている。泳ぐみたいに、スクロールする。なんの通知も届かなくて、それがさみしくって、楽だった。焦れて、脈打っている。借りた本を見えないところに置…

マグマ・茶碗

茶碗が熱い。 すべての調理が面倒で、茶碗(耐熱)ごと電子レンジにぶち込んだわたしは、マグマのように熱いそれが持てなくて途方に暮れている最中だ。きみは、こんなもの軽々持てるのでしょうね。知らないけど。 高校のころ付き合っていたひとは、なんだか変…

フュージョン

きみが、夜遅くまで文字を追っていること。それがすごくかがやいてみえる。活字になりたい、と半分本気で願っていた高校時代の自分。明朝体が空に浮かんで見えることがあったね。あのとき浮かんでいた明朝体を掴んで飲み込めていたら、わたしは文字になって …

頬張るまで

ぽつぽつと届くラインがすき。ひかりに染み込んでしまうみたいで、撫でてみたくなる。化粧をして髪をなおして、それでやっと人間になれた気がしてしまうね。去年のいまごろは、まだ大学の寮に住んでいたから。もっともっと、気持ちが切迫していたのを覚えて…

葉脈をなぞる

ライターの火は小さくて、ゆらゆらと揺れている。 クーラーの効きすぎたスーパーマーケットは冷たくて。 だいたいわたしはなにを買えばいいのか分からなくなってしまうよ。朝起きて、いちばんに目に入ったのは昨日のままに床に横たわっていた白米だった。5キ…

ひかって

分かり合えないって、死んでも思いたくなかった。それを理解して受け入れてしまったら、わたし。なんのために文章を書いてるっていうの。みつけてくれるきみのこと。離したくない。いつも読んでくれるきみのこと。ひとりにしたくないんだよ。こんな夜から、…

おびただしい素麺

おびただしい数のそうめんを貰った。たぶんすこし前にも書いたような気がするが、あれからまた追加で貰った。晩に3束茹でた。空腹時に自分の胃袋を過信してしまいがちなのはあるあるだけれど、毎日まいにち同じような失敗をしていると流石に飽き飽きする。そ…

あまい

卵焼きを歯で押し潰すと、どんどん形が崩れていくのがわかった。こわれるものが好きだ。山に登ると、船に乗ると。携帯を投げたくなる。落とすのが怖いから。エアコンは28度で付けっぱなしにしている。きみが好きだと言っていたから、あの料理はもう二度と作…

蹲ってくれる、

Wiiを買った。15年前のハードだった。アイクが画面の中で飛び回っている。天空剣。当時のわたしは、彼にときめいていたはずだった。画素数の粗さばかりが気になって、逆にやけに鮮明にみえる気がするでしょう。 スリップをパジャマすると、別に誰にかわいが…

延命チャーハン

米を炊くのを失敗した。こんなの初めてだった。失敗した白米は、芯が残っていて ぼそぼそして、美味しくなかった。どう考えても失敗だった。涙がでる。わたしも、たぶん炊飯器も この部屋のすべてがもう、参っていた。限界だったのかもしれない。 耐えられな…

夜中に吸うもの

ベランダから、大学が見える。オレンジ色の街頭が申し訳程度に設置されている、町興しの失敗例みたいな田舎街に住んでいます。 四六時中吐き気に悩まされていた高校時代を駆け抜け、鬱々とした実家を飛び出し もう暫くになる。隣のとなりだろうか、ベランダ…

調理実習

好きな男は料理が上手かった。よくわからない調味料を鬼のように持っていたし、わたしよりも上手く包丁を使っていた。 小学生のころの家庭科をたまに夢にみる。裁縫も、料理も。あまり出来るほうではなかった。ミシンの糸をぐるぐるにして半泣きになっていた…

4時を過ぎれば

ベランダに出ると、こうこうと夜が過ぎていくのがわかった。気が付いたら3時を過ぎている、というか。意識的に3時を越している。無音が怖いから、音楽をひっきりなしに流している。もしもわたしが烏だったらば、この夜を真上から見下ろすのになあ と思いなが…

ゼリーに沈む

四六時中音楽を流しているから、イヤホンが壊れるとなにもできなくなってしまう。いままで幾つものイヤホンを断線してきたのでいまはまがいものみたいな無線イヤホンを使っている。音がガビガビなので早く買い替えたい。思えば、好きな男を待っているときで…

夜になる

塩ラーメンを2袋茹でた。食べきれなかったから冷蔵庫にいれた。たぶんもう美味しくないと思う。そもそもあまりラーメンが好きではなかった。高校の部活帰りに食べたラーメンしか美味しくなかったな と思い出す(部活帰りのラーメンも一度しか決行されなかった…

永遠の男の子

『あなたは永遠の男の子でいい』とYUKIが歌う。 小学生のころ、好きだった男の子のことを思い出した。 目が大きくて、睫毛が長くて 薄っぺらい男の子だった。走ると風が舞うみたいに早くて、足が速いと小学生はモテると言うけれど たぶん、足が遅くても彼の…

ねばる往生際

連絡が来るかもしれないし。 そう思いながらまいにち遅くまで化粧を落とせずにいる。連絡は来ない。肌に悪いから、早く落としてとっとと眠ったほうが良い。そんなことは言われなくてもわかっている。 好きな男の幻影を見ながら眠りに落ちているが、好きな男…

うまくできない

せっかく会えてもうまく話せなくて、手が震えるね。 さみしくなるなあ、上手く出来ない自分が可視化すると途端に泣きたくなる。今日は会わないはずだからこの服で良いかなって、適当な服で出かけた日ほど好きな男に出くわしたりして 半分泣きそうになるでし…

ずっと好きだよ

実家に帰ると、あったかくてふわふわのいぬが居るので 帰省しているあいだはまいにち抱いて眠っている。とてもかわいい。寝言も言う。わたしは基本眠ることが苦手なので、いぬの無防備な寝顔を何時間もじっと眺めていられる。いぬはねむっている。あたたかく…

はるやすみ

なにもしないままに2時間天井を見つめるときの感情がネガティブだったこと、まだ無いな。 長かった春休みがやっと終わり、大学が始まります。こんなブログの始まりかた、なんだかサークルの日誌みたいで嫌だな。 暫く好きな男に会わないうちに、わたしはさみ…