高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

蹲ってくれる、

 

 

Wiiを買った。15年前のハードだった。アイクが画面の中で飛び回っている。天空剣。当時のわたしは、彼にときめいていたはずだった。画素数の粗さばかりが気になって、逆にやけに鮮明にみえる気がするでしょう。

 

スリップをパジャマすると、別に誰にかわいがられる予定もないのに自分が猫にでもなったみたいに嬉しくなる。化粧水、乳液。ボディクリーム。スクラブを塗る、爪の色を落として、また付ける。温いスマホは冷蔵庫に入れた。どうせ連絡は来ないし、本当のところ もう待ってもいないから。それでも、やっぱり何度も開いてしまうトークルームは、わたしの顔だけを映していた。

コンビニの、辛いラーメンが好き。蒙古タンメンっていうんですけど。辛いものを「辛い」といちいち言わなくていいから、ひとりで食べるのが好きだった。誰に見せるわけでもない自分から、目を背けたくなるとき。赤い汁はなにも映さないでいるから楽で良い。本当に落ちたとき、人間なにも食べられなくなるもの(なのかも)しれないけれど、辛い辛いと思いながらラーメンを食べて 汗だくになったら、なんだかもう全部どうでもよくなる。なる。そのままベランダに出たら蚊に刺され、嫌になって布団を床に捨ててしまった。

いつだって音楽が鳴っていたのだ。好きな男を待つときも、友達から夜中にレシートみたいなメッセージが届くときにも。いまだって。なにかが紛れそうだから。本当は無音のまま向き合う技量がないから。その価値がないから。分かっていることだったのかもしれない。棚のなか、おびただしい数の素麺の束をみつめる。素麺をみつめる。素麺をみつめる。素麺がみつめる。素麺をみつめる。素麺をみつめる。素麺をみつめてる。

 

ほんとうに大切なものなんて、わたしの気分によって変わるよ。それでは。

 

 

 

 

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