高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

たべろ

絶望にも種類があって、だからこそわたしたち。よくみえないものばかりを追ってしまう。ものをたくさん食べてしまうとき、なにも食べられないとき。その、差異をみつめる。かわいいサンダル。大学のしらない女の子。だんだん他人になっていくきみの温度に、…

あたらしい薔薇

爪のいろがかわいいね、と言われたことを。眠るまえに思い出して、手首に香水を垂らす。あまいんだか、甘くないんだか。人生は、基本的に地続きだ。梅雨頃にいろいろなことがあって、それでも文章を書いていたら「つよいね」と言われることが増えた。たまご…

現実の拡張

ねえ、どうして。届かないことがあるの。手を伸ばしたって、見慣れた天井があるばかりで。音楽、よるに垂れ流す、ベッドに溶けながら、ただ、耳を傾けている。世界を見下したいのだ。ただ。割れてしまった愛のこと、もう腐って床に滲みをつくっていること。…

覚めたくない

眠りたくなくて、よるを延長する。明るくなりかけた空を、きみもみるだろうか。自分の声で目が覚める。となりにひとが居なくて、自分の生きている意味が曖昧に、ぼやけてゆくような。そっちはどう。よるを縫って、きみに会いに行きたい。よるは、波だったり…

捨てる

コンビニで買ったアイス・ミルクココア。まだ少ししか飲んでいなかったけれど、帰ってきて直ぐに捨ててしまった。今日は、曇っていて。気分が良くも悪くも無かった。5キロもある米の袋は、重くて上手く持てない。毎回溢してしまう。なんだか寂しくなって、床…

転生カレー

大量の野菜スープにいよいよ飽きてしまったので、カレーに転生させることにした。混沌を極めている鍋のなかも、ルーを入れれば問答無用でカレーになる。カレーはエンドカード。いつかともだちと食べたカレーが、何故か重箱に入っていたことを思い出す。消え…

白濁しては

定期的に、大量の野菜スープをつくる。鍋いっぱい。食べきるのにだいたい4日くらいかかる。ひとり暮らしは横暴。自分にやさしいのか優しくないのか、よく分からないことばかりを繰り返してしまう。透明に濁ったスープはわたしのかおを映すが、当たり前にきみ…

断絶すな

窓についた結露を舐めたくなる。 小学校のころの、ゆめをみた。給食センターは大きくて、牛乳の瓶はぶつかり合っては透明な音を立てる。まだ小さくて短い四肢は、いくら擦り傷を作っても、直ぐに治ってしまうから。怪我をするとか、しないとか。赤くなるとか…

体躯

この地獄のことを、いつか忘れる。冬の朝の温度を、わたしはもう覚えていない。大学のピンク色の寮で暮らしていた日々のこと、もう消えかけている。夜中と明け方の間、いつまでも起きているわたしの部屋の扉を叩いたともだちと 転がるみたいにコンビニまで歩…

割れもの

スピッツを永遠に流すよるがある。きみはいま、どの辺りで立ち止まっているだろう。このブログに放った言葉たちをみつめてくれるきみのことを、わたしはとても愛おしく、たいせつに思っているよ。嫌なことがあったろう、うれしいことがあったろう。きみが好…

q .

好きな子が、ツイッターのアカウントを消した。会ったこともない、女の子だった。歪な世界にやわらかく言葉を投げては捨てる、たったひとりの女の子。いままで読んで、さわれていた気になっていたものが 溶けるみたいに消えていく。SNSは、みずの上に浮かん…

はねを折る

9月になってしまったね。要らない思い出は、各々 8月に置いてくることができましたか。わたしは『捨てる』という行為が苦手なので、ぜんぶ全部抱えたまま、ここに来てしまったよ。8月にあるって言われたサークルも当たり前に無いまま、9月。夏が終わる。信じ…

尊いってば

むかしのツイートを遡っていたら、失恋などからものの10日くらいで銀杏BOYZの『GOD SAVE THE わーるど』を聴いては、なにやら感想を呟いていたのでビビる。ええ、まじ? もっと布団と一体化するような、本棚のまえで蹲るような、部屋中の刃物をとりあえず見…

酔生夢死

ティラミスって、「わたしを天国に連れていって」って意味があるらしい。いつか、ひとをケーキに例えたら? みたいな話から、好きなひとに「チーズタルトっぽいね」と言われたのを思い出して、チーズタルトで画像検索をかけた流れで知る。ケーキにフォークを…