高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

はねを折る

 

 

 

9月になってしまったね。要らない思い出は、各々 8月に置いてくることができましたか。わたしは『捨てる』という行為が苦手なので、ぜんぶ全部抱えたまま、ここに来てしまったよ。8月にあるって言われたサークルも当たり前に無いまま、9月。夏が終わる。信じられるものと、信じたいもの その間にある断絶みたいな色をした川を、きみはどんな顔で通り抜けるだろう。クーラーの効いた部屋。ほんとうは、こんなところに居たくないってこと。べつに今更、ぜんぶ嘘だった なんて言われても怒らないから。ただその髪の毛を撫で付けたいだけなんだよな と思う。きみの部屋の、設定温度が知りたいな。きょうはなに食べたの? 食べものは、美味しいほうが良いよね。

 


かんがえる間も無く、追い越したい。そんな瞬間がいくつも転がっている。名前がない気持ちを、跨いですすむ。ゆめとか、見たくない。本屋に行ったら、買おうと思ってた本 売ってなかったな とか。好きなアイドルの声、胸にどんどん染み込んでくな とか。きみの声、どんなだったっけな。みたいな。切り取ったいつかの永遠を何度も巻き戻しています、とか。そういうの、ぜんぶ。気持ち悪くないよ。かわいいから大丈夫だよ。って、わたしが言っても、きみは安心してくれるか。おしえてほしい。言葉にしなくっても、伝われば良いのに。なんて、寂しいこと、言うなよ。

 


蝉の羽をじっと見る。アパートに蝉の死骸が転がっている。蝉っていうのを、ちゃんと見たことがない。節足、が。小さいころ なんだか漠然と恐ろしかった。小学校のころ、好きだった男の子が釣っていた、ザリガニが脳を過ぎる。彼は、たぶん 当たり前にもうザリガニを釣らない。ザリガニ、という単語すら口にしない。ドライブスルーで、あったかい紙袋を差し出したのは、紛れもなく あのときの あの人だった。夏、暑いよね。バイト、するよね。労働、タルいよね。川には行かない。大き過ぎる網を持っていた 頼りない男児の背中、もう見えない。夏、おわる。追い越したのは、どっちだったろう。すきなひとから連絡、来ない。夏も、この場所も、わたしが住む街も。無くなっちゃっていいのにな とか。そういうスケールのデカいことも思う。痩せたいのに食べちゃう、みたいな。そういうシーソーみたいなアンバランスなやつ、抱きしめさせてほしい。会いたいひとなんて、居ない。

 

 

居てね。🌟

 

 

 

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