高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

飼う地獄

 

 

 

お前は読むなよ。

そもそも、ありきたりな地獄なんて飼った覚えがなかった。父親に壁に叩きつけられたとき、わたしはなにを見ていたろう。風呂に入って、冷水を浴びたら 視界が急に冴えて。溺れたくなって綺麗かも分からない水をたくさん飲んだ。みずの底から見る男の顔は、歪んでいてよく見えない。びしょ濡れのまま、トイレに駆けて 喉の奥から撒けた茶色い液体には、どこにも『可愛さ』も『儚さ』もなかった。だから選ばれない。誕生日っていうのは迷信らしい。ケーキも肉も混ざれば同じで、不快な酸っぱい臭いを撒き散らすだけなのだ。いまどこにいるの?男は他人みたいな顔をして、他人のことを話すみたいに つらつらとなにかを喋っていた。わたしも自分が急に、ナイフで切り離されるみたいに分離していくような感じがした、よ。はやくころしてくれればいいのに。いわなかった。夜に沈む瞬間に 薄くひかっていた面影なんてどこにもなかった。なにも分からなかった。分かることなんて、あってたまるか。さみしいは、青色なんかじゃない。黒を限りなく薄く塗ると、青に見えたり緑に見えたりすることがあるでしょう。そういうことなのかな、と思う。わたしはいつだって、1秒先で待っている。だれもゆるせないままに立つだけだ。

どこにも行かないまま、ここに立っている。別に、自分の気持ちなんて分からないから。なにがあっても心ここにあらずなのかもしれない。報われたことが無いから、正直こころの何処かで「またかよ」と思ったのかもしれない。みんなのこと、大好きなんて嘘だ。みんな、自分と 気持ち良いことがすき。どうせ無いから、居場所なんてなくたって良い。この文章が、きみの拠り所になればいい。ねえ、いまどこにいる。わたしは、わたしの文章が真っ直ぐに届く瞬間だけがあればいいって、それが分かってよかった。いまどこにいる。届く距離に居てほしい。わたしはずっとここにいるから、いつだって。あいにきてほしい。どうでもいいから、誰のことも嫌いじゃないよ。自分がこんなにもいつも上手くいかないって、分かってよかった。とどめを刺されないってことが、どれだけ苦しいか。ぬるま湯からみているのはだれなのか。お前は。わたしはずっと、いちばん果てから見下ろしている。

 

 

 

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本当に好きなのは、

 

 

 

好きな食べ物って、なんだ。

全部適度に好きだったから別に「これ」と言えるものがなかった。食べ物なんて、飛び抜けて好きだといえるもののほうが少なくて、突き詰めれば正直なんだって良い。瞬間瞬間で「これがたべたい!」はあっても、不動のナンバーワンなんて考えるだけ無駄なのだ。どうせ無いんだから。思い付けるだろうか。それでも「好きな食べ物」っていうのはお馴染みの質問になっていて、みんな興味もないのに人の一番好きな食べ物を聞きまくっている。まくっている、わけではないが。

嫌いじゃないよ、好きだと思う。全部、満遍なく好き。っていうのは 結局何も好きじゃないってことと同じだ。彼女ともうひとり あるいはもう何人か居たとして「誰がいちばん大事なの」と聞かれたとき「みんな好きだよ」と答える馬鹿は居ない。取り繕ってでも誰かひとりを選択する。誠実でありたい、と 思う。なにか一番好きか、上辺だけの答えを湯葉みたいに揺蕩わせているだけでその場を凌いでいると、いつかひとりきりにされたって。きっと文句は言えないんだと思うよ。わたしから言えることはそれだけです。

話は逸れたが、そんなことを定期的に天井を見上げながら考える。好きな食べ物を今日も考えたが そういえばここ何年も「好きな食べ物は?」なんて聞かれていなかったので考えても答えられないな と思い辞めた。好きな男の目の前に止まる回転寿司にでもなりたいんだろうか。一瞬でも目に止まって食べてもらえたら、それで良いと思っていたけれど。それはやっぱり、とてもとても虚しいことだと思います。

あなたはなにを答えるだろうか。好きな食べ物、おしえてもらえたらうれしいです。

 

 

 

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夜中に吸うもの

 

 

 

ベランダから、大学が見える。オレンジ色の街頭が申し訳程度に設置されている、町興しの失敗例みたいな田舎街に住んでいます。

四六時中吐き気に悩まされていた高校時代を駆け抜け、鬱々とした実家を飛び出し もう暫くになる。隣のとなりだろうか、ベランダで女が永遠に喋り散らかしている。喧しいので早々になかに引っ込む。こういうときに勝ち負けを考えてしまうのがわたしの悪い癖だ。夏がたぶん、もうじりじりと近付いているのがよく分かる。冬よりも夏のほうが好きだ。夏の軽装に身を包んだひとを眺めるのが好きだから。アイスは倍速で溶けるし、食べ物は傷みやすくなる。でも、寒くないから服がするすると脱げる。下着で寝たって良い。寂しいなら、冷房を切れば良い。たぶん、纏わり付くような鬱陶しさで何も考えたくなくなるだろう。

去年の夏も相変わらずわたしは恋をしていて、夏がべたつくのかわたしが内側から溶けだすのかわからなくなることがよくあった。今年もそうだろうか。涙まで生温いから、苛々して駄目だった。

去年やらかした様々なことを思い出すと、自分が一体なにを考えているのかわからなくなる。だいたいやらかしたのは恋愛に関することだった。別にぜんぶ、取るに足りないことだったが。

好きな男の頬を撫でる風になれたら、と思うけれど それが本心なのかは分からない。もっとなりたいものが、あるはずだった。空のなかでなにかが砕けて降ってくる。きみの家のちょうど真上で爆発させて火花が散れば良い。そうしたらわたしのことを思い出してくれるか。ベッドで夢想したって、すべて虚しいだけのことで なにが変わるわけでもない。夜はまだ落ちない。カーテンはさっさと閉めて、もう眠ってしまおう。ため息をすべて吸って、きみが悪い夢を見ないように、願っています。

 

 

 

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調理実習

 

 

 

好きな男は料理が上手かった。よくわからない調味料を鬼のように持っていたし、わたしよりも上手く包丁を使っていた。

小学生のころの家庭科をたまに夢にみる。裁縫も、料理も。あまり出来るほうではなかった。ミシンの糸をぐるぐるにして半泣きになっていたら次の回から隣の男の子が付けてくれるようになった。

小学生の指は細くて、体は薄っぺらい。器用に糸を導く指は、休み時間になるとボールを掴んでいる。なにを縫おうとしてもだいたい指を刺すし、ミシンは同じところを何度も縫ってしまう。指を轢きそうになって、顔を歪められたこともある。みんな、器用でいいなあ と、アイロン台から教室を眺めるのが好きだった。わたしの作ったものはだいたい首を傾げていたり 糸が出ていたり ポケットがポケットとして機能していなかったりした。好きな男は家庭科、卒なくこなせるタイプだったんだろうか。

好きな男がいまここに存在するよりまえに、七五三とかそういうイベントを乗り越えて来たのかと思うとなんだかとても壮大な気持ちになる。いや、ならないけど。

ミシンの糸をするすると導いていたあの指は、いまごろなにを掴んでいるだろう。わたしはいま、なにを導けているだろう。

君に向かって手を伸ばす。この文章があなたに届いているならそれで良いかなあ、と。勝手に救われたような心地でいます。

 

 

 

 

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4時を過ぎれば

 

 

 

ベランダに出ると、こうこうと夜が過ぎていくのがわかった。気が付いたら3時を過ぎている、というか。意識的に3時を越している。無音が怖いから、音楽をひっきりなしに流している。もしもわたしが烏だったらば、この夜を真上から見下ろすのになあ と思いながらベランダに出る。洗濯物を2日ほど干しっぱなしにしている。取り込まない。当たり前だが、とっくに乾いていた。カーテンは開いたままだったし、炊飯器は保温が付いたままだった。よくわからん洋楽が流れ続けている。すべて、地続きだろうか。

ゆめのなかで好きな男とただ椅子に座っていた時間。触りたいならとっとと眠れば良い。眠っている間は死んでいるのと同じだろうか。

「ひとは死んだらどうなるか」「好きな食べものについて」、美容院でシャンプーをされているときにしか考えないように決めていたが さいきん話すことがあった。ひとは死んだらテレビが消えるみたいに消えてしまうのだ、と思っている。死んだあとも人生のようななにかが続くなんて耐えられないからだった。好きな男の背後を漂うなんて、耐えられない。なにに固執すればいいだろうか。女の柔らかな肉体が揺れている。白い肉に噛み付けば、赤い跡が付くだろう。

むかし、『冷えすぎたゼリー』という言葉について考えたときに気が付いたけれど、ゼリーは冷えていれば冷えているほど良しとされるものだから。『冷えすぎた』というのはあんまり正しくないですね。それでは。

 


マシュマロがちらほら届き始めています。とても嬉しい。ありがとうございます。取り敢えずaikoの『ストロー』とか聴きながら 送ってくれたあなたに良いことがあるように祈っておきました。良いこと、ありましたか。明日も健やかで。そうじゃなくっても、大丈夫だよ。おやすみなさい。

 

 

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ゼリーに沈む

 

 

 

 

四六時中音楽を流しているから、イヤホンが壊れるとなにもできなくなってしまう。いままで幾つものイヤホンを断線してきたのでいまはまがいものみたいな無線イヤホンを使っている。音がガビガビなので早く買い替えたい。思えば、好きな男を待っているときでさえ音が鳴っていた。変な思い出を付けると、その曲自体聴けなくなってしまうけれど 変な思い出にならないうちは寄り添えるのでどうでもいいか、と思う。音楽はいつも綺麗なままで佇んでいる。わたしたちはそうではない。一緒に聴いた音楽さえ憎くなってしまうよるもあるが 別になにが悪いわけでもないのでそのままだ。

 

iPhoneのメモ帳に言葉が溜まっていく。どこで使うかもわからない。高校の頃はこれが特にひどくていきなり立ち止まって文字を打ち込んだり 文字が空に浮かんで見えたりした。世界のすべてが明朝体に見えるときがあった。なにを言っているかわからないと思うが、正直わたしにもわからない。

 

好きな男のはなしばかりをしているが、なにもそればかりを考えて生きているわけではない。それが他のことにも繋がっているから頻度が増えるだけだ。と、思いながらまたラインを遡る。わたしはどんな顔をしているだろう。

 

食器棚を買った。いままでトースターの上に無理やり食器を並べていたので、うれしい。炊飯器も置ける。これでもういつの間にかコンセントが抜けていた ということがなくなる。保温は大切だ。

 

マシュマロを少しまえに設置したが、誰からもメッセージが来ないので無人島みたいな気分を味わっている。「ドラえもん」でのび太無人島に行き 何十年も経ったあとにドラえもんが迎えに来てタイム風呂敷で元の生活に戻る。みたいなはなしがあったが、あれが昔は怖くて読めなかった。ありえそうだな、と思って。意外とドラえもんは読んでいる方です。

 

猫の恩返し」で大きなゼリーにムタさんが入ってしまう、というシーンがあったが、あれを定期的に好きな男でやりたいと思ってしまう。音のないゼリーのなかに沈んでいてほしい。他意はないが、そう思うよるがある。連絡は来ない。もう沈んでしまったのだろうか。温度のない透明なゼリーに沈んだ好きな男を夢想すると、指先が甘く震えるのである。

 

 

 

 

 

 

 

 


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空をとべ

 

 

 

そもそも、中華料理がそんなに好きじゃなかった。

 


何事も、終わってしまえば大したことがない。

渦中に居るから死んでしまうような それだけで生きているような心地がするだけで。

話もしなくなった。最後に手を繋いだのはいつだったろう、と考えるのは 落ち込むだけだからやめた。

嫌いにならない、と何度も言われたけれど 好きでいる なんて、言われたことがなかった。いや、言われたかもしれない。信じられなかった。度々「すきっていって、」と馬鹿みたいな、なにも考えていないような 出来るだけなんでもないように言っては、「好き」だと言わせていた。言ってもらったって、いつだって。死にたくなるだけだった。たまに頼んでもないのに零れたのを胸のうちで突きまわして、それでも最後には涙が出ていた。なにも残せなかっただろうか。

部屋の隅には思い出が破れたまま床と溶け合っていて、もう動かせなくなっている。

久々にちゃんと後ろ姿を見たら、銀色のピアスが光っていて それはわたしが触ったものとは違うもので。それで、なんだかもう分かってしまった。もう、違うひとなんだなあ、と思った。

きらきら輝く恒星みたいだ、と最初は思った。恒星じゃなくても良いと思った。

いちばん近くに立ってくれたら。それだけでよかったのに。もう届かない。思い出は、踏みつけて進むだけの価値の無いものだろうか。きみがおしえてくれればそれでいい。

 

 

 

 

 

 

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