高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

白餡

 

 

好きだったひとが好きだった音楽を聴くと、好きだったひとを思い出すよりも沢山のことを思い出してしまう。そっちはどう? と、問いかけるよりも遠いひと。高校の頃、わたしは。駅前に出来たイオンを追い越して、誰も使っていないような最寄り駅の高架下で、手を繋いで 同じスカートを履いた女と、キスをしていた。他人ごとみたいな思い出。思い出というか、記憶。どうということもなくて、こどものおもちゃみたいに「永遠」とか「一生」とか。そういう言葉を振り回してはケラケラと笑っていた。あんまり続かなかった昔のこと。あのときあんなに欲しかった「永遠」は、手に入らなかったけれど あのとき欲しがったひとりで住む部屋も、小説や文章を読んでくれるきみも、居てくれるみたいで。それで手を打とうよ、なんて口が裂けても言えないけれど、ぜんぶ上手くいかない とは言いたくないな、と思う。でも、まあ。負けたくはないよね。勝ち負けじゃないけどさ。

 


剃刀を買った。から、眉毛を整えた。夏休みで、ずっと ずっと部屋に居るのに嫌気が差したから。別に欲しい本もないのに本屋に行くことにした。空気が抜けた自転車は進みが悪い。この辺は嫌いだ。嫌いな人に、ばったり会いそうで。大学近くのアパート。ここには、たぶんわたしの味方は誰も居ない。小学生のころに嫌に高い頻度でやらされた陣取りゲームをしているときも、こんな気持ちだったな。やっと掴んだひとりきりの部屋。とっとと出て行きたい街。わたしのこと、だれも知らないところにゆきたい。

 


ぜんぜん暑いじゃん! と、勝手に「夏も終わりだな」と思い込んでいたわたしが叫ぶ。大学の研究室に行った。何故かショートケーキの匂いがしたから、帰りにスーパーでチーズスフレを買った。なにひとつ合っていないような毎日だけれど、まあ別に。今更なにを正したいとも思わないから良いかな、と見栄をはる。きょうはどんないちにちだったの?

 


きみが聴いたら、あのときに戻ってしまうような音楽が知りたい。よかったらこことか、マシュマロとかでおしえてね。好きな音楽とか、なんでもいいよ。「好き」を、知りたい。

 

 

 

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