高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

転生カレー

 

 

大量の野菜スープにいよいよ飽きてしまったので、カレーに転生させることにした。混沌を極めている鍋のなかも、ルーを入れれば問答無用でカレーになる。カレーはエンドカード。いつかともだちと食べたカレーが、何故か重箱に入っていたことを思い出す。消えた思い出、空白の席。おまえのはなしはしていなくて、ずっと。きみのはなしをしている。野菜スープをいつもカレーに転生させてしまうわたしは、粗雑? でも、短く切った髪は、いつも風に吹かれている。

 

 

 

熟し過ぎた苺みたいに、潤んだ傷跡をみつめている。ずっと治らない傷跡。窓の外から水の音がするから、たぶん 雨が降っているんだと思う。夜中に、涙を流さなくなった。部屋のなかを、片付けられるようになった。この世の終わりみたいな心情には、終わりがあることを知ったし、手首にボディクリームを塗り続けていたら、いつの間にか痕も消えた。きみが知っているわたしが、どんどん すり減っていくような気がする。きみはそれを、悲しい と思うだろうか。夢をみる。甘いだけのゆめ。いつか続きを見られるような淡い色を抱いたまま、カーテンを開けて眠る。熟し過ぎた傷。治っても治らなくても、もう生活に溶け込んでしまったから。どうでも良いのかもしれない。

 

 

 

辛いことと、良いことが 何年経っても釣り合わない。納得がいかないから、アイスをふたつ食べた。太っていると、愛されないらしい。小さいころにマシュマロみたいになった自分の腕をみつめて 恐ろしくなったことを思い出す。自分にしかこんなことは思わない。甘いものばかりを詰め込んでも、脳のおくは苦いままだ。美味しいところをいつか思いっきり食べられるときまで。美味しいところだけを持って行ったひとたちを踏みつぶすために。わたしたち、もうすこし走ってなきゃいけない。

 

 

 

 

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