高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

溶けるがな

 

 

 

地元に帰ったともだちに変わって、大学まで課題を提出しにいく。それだけのことだけど、なにか無いと外に出たくない側の人間になってしまったので 課題提出のついでになにをしようか、いまから考えている。

スーパーには行く。ぜったい。薬局も。でも、それだけじゃつまらないから。いつもついでに本屋にも寄る。本屋というか、セカンド・ハンドショップ。あれ、セカンドハンド・ショップが正しいのかな。それとも、セカンド・ハンド・ショップだろうか。長いな。まあ、とにかく。そういうお店です。部屋に積読があるのに、80円コーナーにある本を手癖で何冊か買って帰ってしまう。本棚が切迫している。

冷蔵庫を開けると、スーパーで買ったケーキ(半値)がまだあるし。でも明日には食べきるつもり。ケーキにはべつに、良い思い出もわるい思い出もない。くっつけたくなかった。食べものに、思い出を。ろくなことにならないって、もう知っていたから。

高校のころ教室でお弁当が食べられない期間があった。チョコレートとか、セブンイレブンにあったひとつひとつおにぎりみたいに包装されているチーズケーキとか(しってる? あれ美味しかったよね)。変な色のグミとかをたべていたね。お弁当は、部活帰りの公園でたべてた。好きな女が、ほかの子とお弁当を食べているのがどうしても許せなくて 教室ではいつも胃の辺りがムカムカしていた。理由はそれだけじゃなかったけど。公園は広い。夕方からよるに変わるのと、よるがそのまま佇んでいるのとで、色が違う。ひとが居ない公園に居ると、世界がわたしだけのものになったような気がする。実際はそんなことなかった。あんなにぎゅうぎゅうにひとが詰まった教室のなかが思い通りにならないのなら、世界なんて。思い通りになるわけがないじゃん。暗い公園ではお弁当箱の中身はよく見えなかったし、それでもお弁当は美味しかった。と、思う。実際のところ味なんてもうよく分かってなかった。お弁当の角に沿って、変形した米粒。不誠実だったとおもう。お弁当に対して。たぶん、謝るべきだったんだろうと思う。

あ、話は逸れたけど。食べものに思い出をくっつけると、一定期間だかずっとだか、それが食べられなくなっちゃうこともあるよ って、そういうことを言いたかっただけです。

ついでに、ケーキ屋に行こうかな。すこし歩いたところに、ケーキ屋さんがあるのをわたしは知っている。バタークリームだったかな、クリームが。バタークリームが苦手だから、どっちだったか思い出さなきゃいけないのがすこし面倒だけど。行ってみようと思う。きみと一緒に食べたもの、美味しいと思ったよ。だから大丈夫だよ。分かんないけど。

高校のころの自分。修学旅行の斑決めで、はじめて好きだった女と喧嘩したこと。いつも謝るとか、そういうことしかしてこなかったから、ちゃんと思ってることが言えたのは たぶん。はじめてだった。いまは細い煙草を吸っているらしい。ともだちのストーリーで知る。思えば、最後に会ったとき、喫煙所から出てきたんだよなあ といまさら思い出す。おっさんばかりの喫煙所。そこから出てきたのをみて、「あ、もうしらないひとだ」って気が付いたんだよね。地元は好きでも嫌いでもないけど、地元のことを「すき」と言う人はすこし苦手なのかもしれない。たぶん、これはわたしのコンプレックスで、ほんとうは苦手なんかじゃない。苦手なのは、高校のころのあの教室。部室。やって良かったことなんて、終わってみないと分かんないよね。そう思ってやったすべてのこと。ほんとうにやって良かったのかな。まあ、もう過去だから。どうでもいいか。どうでもいいなんて、おもってないけど。選ばなかった選択肢はなんとやらで。なんていうか、むつかしく煮詰めすぎないでいたいと思う。きみのことも。

 

 

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