高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

朽ちる夏

 

 

ひさしぶりに実家に帰ると、玄関の鍵があたらしくなっていて、驚く。別に驚くようなことじゃないけど。立て付けが悪くて、ベストな位置を探りながら全体重をかけなくても良くなっている。普通にドアが開く。便利。いや、便利とはちょっと違うか。体重かけなくてもいいんだ。逆にこれからは体重かけちゃ駄目なんだな。と思う。感傷とか、そこに対する感情は無い。

近所のモスバーガーが潰れていて、代わりに吉野家が出来ていた。吉野家に行ったことが無くて、なんやかんやあって吉野家に行ってみた。テイクアウト。牛丼。ふつうの牛丼だった。なんていうか、牛丼はどこで食べても牛丼だし、玄関のドアも実家にくっついていれば立て付けが悪かろうと良かろうと玄関のドアでしか無い。それ以上も以下も、無いんだよ。

いつだったか、ラーメン食べたあとに「ラーメンなんか普段食べないでしょ、ごめんね」と言われたことを思い出す。煙吐いてるよこがお。まって。ぜんぜん食べるよ、ラーメン。逆にごめんね。ラーメンとか食べてて。まあそんな取り立てて好きってわけじゃないけど。「マックとか食べないでしょ」。たべるよ。ここ1ヶ月くらいずっとマック食べたくて、無意味にマックのホームページとか見てたよ。遠いし、車ないから 買いに行けないのにメニュー表みてたよ。おにぎり食べてたら「生活の動作が馴染んでない、浮いてる」と言われたこと。え、じゃあわたしどう生きてけばいいの。日常の動作外の、飛んだり跳ねたりする とかをすればいいのかな。いつかいろいろと、取り替えられた鍵みたいに、この風景に馴染む吉野家みたいに。ぜんぶ全部、馴染むかな。

 


駅に降り立つと、改札出てすぐにあるコンビニ。イートインスペースがあるパン屋。地元に地元以外に住んでいる他人との思い出をくっつけると、帰るたびに色々と思い出すから面倒だな。面倒だな、とは思っていない。あの人ともう来ることないんだろうな、って勝手にさみしくなるだけです。べつにそんなもの見なくたっていつも思い出しているからあんまり関係なかったりもするけど。

 


骨格ストレートは結局裸がいちばん盛れるよね、と目にする。SNSはいつだって無責任。裸がいちばん盛れるとして、それをどうやって活かせと。好きな男にアピール出来る? 「わたし裸がいちばん綺麗なの! 」って。そんなの、もう狂人だよ。よく分からん感情になったので見なかったことにする。別にどうでもいいか。裸みせるかも! のときに考えればいいや。

 

朽ちていく8月。

 

 

 

 

 

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