高尚ぶる、

小説も書いてるから読んでね ピース

頬張るまで

 

 

 

 

ぽつぽつと届くラインがすき。ひかりに染み込んでしまうみたいで、撫でてみたくなる。化粧をして髪をなおして、それでやっと人間になれた気がしてしまうね。去年のいまごろは、まだ大学の寮に住んでいたから。もっともっと、気持ちが切迫していたのを覚えている。マーブルチョコの、水色と緑色だけを食べたいときと 茶色だけを食べ続けたいときが交互に来るね。あいたいけれど、言ったら離れてゆきそうだから ただ、じっと。画面をみつめるだけ。ほんとうはそんなことないって思ってる。

茄子は思っていたよりも軽くて柔らかかった。半月切り、というだけあって なるほど月みたいだな。と思う。好きな男が切る茄子のほうが、もっと。月に近いのだろうね。分かるの。さみしいから、今日はまだ眠らない。ひかりが滴って、落ちるみたいだった。ネックレスを付けて、本を読むと どこまでも深く潜れるようだ。みつけるよ。

すこし家をあけている間に、インターフォンに映像が残されていた。どうやら男の肩らしかった。好きな男だと思った。連絡を入れようとして、違ったら魚みたいにするりと抜けてしまうだろう、と思って辞めたのだった。ほんとうは。そうであってほしい、それだけだった。深い青のマニキュアにラメを乗せると、どこまでも泳いで行けるような気がする。水面を漂って、いつかしらない場所に行けたら。いままでのこと、ぜんぶわすれたってかまわないよ。本当はなにも手放せないのに、ひとりだとなんだって言葉を放れてしまう。通知音がする。夏は、下着みたいな格好で過ごせてしまう。自分のための肉体だから、どこまでも軽くしたら。どこへでも行けるだろうか。すり減らして、無くなってしまえばいい。抱きしめられたときのことを思い出すばかりで。よるにひかる横顔を、わたし以外乗っていないベッドに薄く伸ばすばかりで。また、よるがおわってゆく。

 

 

 

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